2020-2021 俺カー・オブ・ザ・イヤー

 2020年もまもなく終わりです。ということで「俺カー・オブ・ザ・イヤー(OCOTY)」を開催します。今回は記念すべき第一回。来年以降継続するかはわかりません。

俺カー・オブ・ザ・イヤーとは

俺が欲しいクルマ、乗りたいクルマを勝手に発表するイベントです。俺は自動車ジャーナリストでもなんでもないただの一般人です。ほとんどのクルマは試乗もしてませんし、実際に触ったわけではありません(機会があれば積極的にお触りしてましたが)。基本的にネット上のレビュー記事や動画の印象が判断材料です。

選考対象は、同年の日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)と同じく、前年の11月1日より当年の10月31日までに日本国内において発表された乗用車とします。

選考委員は俺一人。一応、JCOTYの選考方法に沿って、「俺カー・オブ・ザ・イヤー」が日本メーカー車だった場合、海外メーカー車でもっとも多く得票したクルマに「俺インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」が与えられます。さらに4つの部門賞、「俺デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」、「俺テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」、「俺パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」、「俺K CAR・オブ・ザ・イヤー」が設けられています。

JCOTYでは第一次選考として、ノミネート車から最終選考の対象に値すると判断した10車(いわゆる10ベストカー)を選びますが、OCOTYの選考委員は俺一人ということで、あまり実施する意味がないのでいきなり最終選考を実施します。

最終選考では、持ち点25点を5車に配点します。そのうち最も高く評価するクルマに対して、必ず10点を与えるものとします。ただし、10点を与えるクルマは1車とします。メーカー様に忖度なんかしないぞぅ!

ノミネート車


最終選考

第一回 2020-2021 俺カー・オブ・ザ・イヤー



選考理由
今の時代に本気のラリーマシンを販売していることに敬意を表したい。車名にヤリスと入っているが、一般的なヤリスとは全くの別物。最大出力200kW(272PS)を発揮する1.6L直列3気筒エンジン、新開発の4WDシステムGR-FOUR、トルセンLSD。完全オリジナルのボディ形状、ドアやルーフに軽量化素材を採用、ボディ剛性を高めるために構造用接着剤・スポット溶接を増量するなど、競技車両としての機能や工夫がてんこ盛り。一般的なヤリスはモンスター級の燃費と低価格でぶっち切りの販売台数を記録しつつ、全く別の意味のモンスター級マシン「GRヤリス」を販売するトヨタの商品企画力を評価した。

2020 – 2021 俺カー・オブ・ザ・イヤー得点表
1位:GRヤリス RZ"High performance":トヨタ自動車:10点
2位:レヴォーグSTI Sport EX:株式会社SUBARU:8点
3位:A4 allroad quattro:アウディ・ジャパン株式会社:3点
4位:ハリアー:トヨタ自動車:2点
5位:208・e-208:プジョー:2点

第一回 2020-2021 俺インポート・カー・オブ・ザ・イヤー



選考理由
A4を最新装備で一新したマイナーチェンジモデル。理屈抜きで良い。うちの駐車場にギリギリ収まるサイズであることも評価した。

第一回 2020-2021 俺デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー



選考理由
振り切ったシンプルなデザインを評価した。正直、ここ最近のホンダはどのクルマも中途半端な印象があったが、Honda eは潔く余計な要素を削ぎ落として、コンパクトに纏められている。窓やドアハンドルなど、全体的にフラッシュサーフェイス化されており、デザイナーのこだわりが感じられる。

第一回 2020-2021 俺テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー


選考理由

さらに進化した先進安全装備アイサイトXの他、新開発の1.8Lエンジン、フルインナーフレーム構造のSGPによる高剛性化、マスオフセット縮小を狙ったサスペンション採用など、スバルのフラッグシップモデルにふさわしく新技術てんこ盛りな点を評価した。一方、ボディサイズや価格はモデルチェンジ前とほぼ変わらないことから、既存ユーザを大切にしているSUBARUの心意気が伝わってくる。日本車としては貴重なステーションワゴンの販売を継続している点も評価した。

ハンズオフの動作速度制限をもう少し上げてくれたら買うと思う。技術的には問題ないんでしょ?他メーカーの足並みを見つつ緩和していくつもりなんでしょ?小出しにしないで、やっちゃえSUBARU。

第一回 2020-2021 俺パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー


選考理由
エンジンパワーすごーい(棒)。

第一回 2020-2021 俺K CAR・オブ・ザ・イヤー



選考理由
時流に乗って「SUV」のイメージで販売しているが、実際は既存のジャンルに囚われない極めて自由な作りを評価。この自由さがダイハツ。

総評

今年は実際に買いたくなるクルマが多くて悩ましい年でした。CX-5みたいな腰高なクルマに乗ってみると、重心が低く積載能力が高いステーションワゴンは改めて優れたタイプだと思い直したところに、レヴォーグが期待以上のフルモデルチェンジ。真剣に購入を考えていたところにやたらと尖ったGR ヤリスが出てきて検討がひっくり返りました。ハリアーも質感が高くて良かったです。

昨年の東京モーターショーで発表されたモデルも多くがそのまま発売されたのも印象的でした。単なるコンセプトモデルかと思っていたHonda eがほぼそのまま発売されたのは驚きました。ダイハツロッキーも今のSUV人気の中、いいところを突いた商品でした。いろいろな事情でフィットとヤリスのBセグコンパクトカーの発売タイミングがほぼ同じになって販売台数バトルを眺めるのも楽しかったです。

これ以降はクルマ単体の話から外れます。

10年くらい前はトヨタ車に興味が全くわかなかったのが、「もっといいクルマづくり」とか言い出し始めたら、本当にいいクルマを連発するメーカーになってきました。まぁ、これは今年に限った話ではなく、ここ10年くらいで徐々にその思いが強くなってきたものですが。

もっと大きな話だと、カーボンニュートラルの御旗を掲げる政府と企業側の認識のズレは気になるところです。いろんな人がそれぞれの立場で意見を言っているので、事実と発言内容、そして発言者の立場の見極めが重要と感じる今日このごろです。

来年も気が向いたら第二回OCOTYを開催しようと思います。では。

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