CX-5のクルーズコントロールの速度設定上限

今回は、ずっと気になっていたクルーズコントロールの速度設定上限について書いてみようと思います。

CX-5は180km/hまで設定可能

とりあえず先に結論を書いてしまうと、2018年2月モデルのCX-5は180km/hまで設定できます(実際に180km/hまで速度が追従するかどうかは未確認ですが)。


マツダの公式情報では100km/hまで

CX-5の購入を検討するにあたり、ネットで情報を探してみましたが、いまいち新しい情報が見つかりません。
メーカーの公式情報ではあくまでも100km/hまで。単に取扱説明書の更新が遅れているのか、それとも、何らかの圧力を回避するための戦略なのかは不明です。

ディーラーにおける対応の謎

購入前の試乗の際(2018年5月)、ディーラーの営業さんに聞いてみたところ「100km/hまで設定できます」との回答。一方、同じタイミングで店長に聞いてみたところ「180km/hまで設定できるようになっているみたいですよ」と、フワッとした回答。言ってることが違うので営業さんに、「店長が180km/hまで設定できるって言ってましたけど?」と聞いてもモヤッとした反応。さらに、納車時(2018年7月)の説明の際、同じ営業さんの説明によると「設定できるのは100km/hまで」とのこと。どう考えても「設定できるのは100km/hまで」と説明しなければいけないのを強制されている雰囲気です。

メーカーの立場からすると、日本の一般的な制限速度の上限である100km/hを超える設定ができてしまうクルマを販売することは(実態はどうあれ)憚られる。そして、ディーラーとしては、取扱説明書に書いてないことを説明するのは(実態と違うのは知っているけど)憚られる。ただし、ディーラーの店長の立場になると直接の担当者じゃないので、そこら辺を超越して適当なことを言っても大丈夫。180km/hまで設定できるとなれば非公式情報ながら他社との差別化にもなるし、といった感じでしょうか(あくまでも私個人の感想です)。

速度設定上限はメーカーの自主規制によるもの

2017年の記事「180km/hまで可能なクルマも。クルーズコントロールの設定上限が上がった背景とは?」によると、これまで日本国内向けのクルーズコントロールの速度設定上限は100km/h(スピードメーターの誤差の話はあるにしても)でしたが、最近はその上限がなくなりつつあり、180km/hが上限のクルマもあるとのことです。結局、メーカー側の自主規制だったようです。

「運用」を機能で制限すべきではない

でも、よくよく考えてみたらクルーズコントロールのついていないクルマでもアクセルを踏み込めば制限速度の100km/hを超えることなんて普通にできるわけですし、それが問題なら日本国内で走るクルマすべてのリミッターを100km/hに規制すべきでしょう。クルーズコントロールの設定上限だけ100km/hにしなければいけない、というのはなんだか筋が通らない話のように思います。

制限速度というのはあくまでも「運用」です。過去に高速道路の最高速度引き上げの検討も行われていることからもわかるように、未来永劫、今の最高制限速度で固定されているわけではありません。こういった「運用」で決めるべきものをクルマの機能で制限してしまうと、運用ルールが変わった時にそのクルマは「運用」に合わないものになってしまいます。これっていびつなことじゃないでしょうか?「運用」上の制限に対しては「運用」で対処すべき、つまりドライバーが責任を持つべきだと思います。

参考記事

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