CX-8 XD試乗してきました

CX-5の1ヶ月点検でディーラーを訪れた際、CX-8に試乗してきました。試乗したグレードはCX-8 XD L Package。CX-5を購入して間もないので、しばらく乗り換えることはありえないのですが、せっかくなので「L Packageを選択しなかったのは間違いじゃなかったか?」「CX-8に乗り換えるか?」「ディーゼルエンジンを選択しなかったことを後悔していないか?」といった観点で脳内検討してみたいと思います。
ちなみに、我が家のCX-5のグレードは25S PROACTIVEです。



CX-8 XD L Packageの印象

運転席にて

運転席に座った印象としては、シートやインテリアの細かなパーツで高級感のある素材を使っている以外は我が家のCX-5とほぼ同じです。一方、機能的な違いとしては、
  • アームレストが観音開き
  • パワーシート
  • シートヒーター
  • ステアリングヒーター
  • 運転席以外の自動反転機構およびワンタッチパワーウィンドウ
  • パワーリフトゲート
といったあたりでしょうか。

積載能力

CX-8はセカンドシートのレイアウトによって6人乗りもしくは7人乗りが選択できます。しかしながら、サードシートを使うとラゲッジスペースが大幅に減るので、フル乗車すると期待したほど荷物が積めません。使い方にもよるとは思いますが、例えば、スキーやキャンプなど荷物が多めな場合、サードシートの片方を荷台にして5〜6人乗車がいいところではないでしょうか。そう考えると、CX-5と比較してせいぜい乗員を1名増やせるかどうかといったところになります。このあたりは、ミニバンレベルの積載能力を期待するのはちょっと酷かな、という印象です。

参考までに、CX-5とCX-8 XD無印で車両本体価格を比較すると約40万円の差があります。
  • CX-5 XD 2WD:2,840,400円
  • CX-8 XD 2WD:3,229,200円

走行してみて

アクセルを踏み込んだ時のトルクはガソリンエンジンと比べて確かに太かったです。1.8tの車体をものともせず湧き上がってくる加速感は非常に魅力的です。しかも、燃費が良いので気兼ねなくアクセルを踏み込みたくなります。ただし、一般道で普通に走っている分には湧き上がる加速感を得られるほどアクセルを踏み込む場面がそうそうあるとは思えません。インターチェンジでの合流や自動車専用道路などでの追い越し、山道の登りなどが想定される利用場面といったところでしょうか。

車体サイズ

車体サイズについては、全長はCX-5と比較して約35cmほど長く、車幅はCX-5と同じです。車高もわずかながら高いですが誤差の範囲でしょう。実際に運転した感じでもCX-5と比べて特に大きい印象はありませんでした。

静粛性

一般的に、ディーゼルエンジンはガラガラとした独特のエンジン音がしますが、CX-8の場合、アイドリング状態でドアを締めてしまうとディーゼル特有のエンジン音はほとんど感じられません。言われなければ気付かないレベルです。
アクセルを踏み込んだ状態では、CX-8のディーゼルエンジンは低音域が強めな印象です(元々CX-5のガソリンエンジンは若干高音域が強め)。個人的にはこの低音がとても好きです。
エンジンをかけた状態で外に出てみるとディーゼル特有の音ははっきりと聞き取れます。そう考えると、うまい具合に車体で音の制御ができているようです。

外観

外からの見た目では、グリルとリアゲートのガーニッシュ、後部の長さ以外はほとんど同じです。個人的には、CX-5の焦げた焼き肉の網みたいなグリルが大好きです。


以上がCX-8 XD L Packageに試乗した印象です。

脳内検討

さて、これらを踏まえて脳内検討を開始します。個人的な事情を多分に含むため、こんな考え方もあるんだなくらいで見ていただけると幸いです。

L Packageを選択しなかったのは間違いじゃなかったか?

仮に、モデルはCX-5のままでPROACTIVEからL Packageに切り替えるか?と問われたらやらないと思います。PROACTIVEとL Packageの価格差は約30万円。

感じ方は人それぞれかと思いますが、元々、PROACTIVEのインテリア自体それほど安っぽいわけではありませんし、安全性向上や疲労軽減に寄与する機能はすべてPROACTIVEに含まれています。L Packageで追加されるのは「あれば便利」「高級感の演出」といった内容が中心で、実際装備したとしても使う機会は少なそうに思います。仮にアテンザについてくるシートベンチレーション機能が含まれてきたら考えてもいいかなぁ、といった感じです。

CX-5からCX-8に乗り換えるか?

これもやらないと思います。そもそも自分の場合、5人乗車が必要なケースは年に1回だけです。乗車レイアウトの自由度が多少高まるとはいえ、この1回のために40万円を支払う気にはなれません。

ディーゼルエンジンを選択しなかったことを後悔していないか?

これは悩ましいところです。費用的には、ディーゼル車は燃料代が安い分車両価格が高く、年間1万km走行して約10年で同程度の費用負担になるので、どちらも大差ありません。
ディーゼルエンジンにはDPFの問題があり、短距離走行を繰り返しているとエンジンに煤がたまってしまいます。定期的に30分以上の運転をすればよいのですが、自分の場合、通勤で使用しているわけではなく、平日は毎日近所に家族を迎えに行く5〜6分程度の運転、週末は1時間以上の遠出をたまに行うといった感じで、DPF問題に引っかかる可能性はそれほど高くはないとは思いますが、少し気にしておいたほうがよさそうです。
他には、過去の記事で書いた軽油の流動点問題により家族からの印象が悪い状況でこれ以上余計なことを気にしたくないというのが正直なところです。
ディーゼルエンジンはパワフルですが、前回の記事でガソリンエンジンも意外にパワフルなことが確認できたのも、絶対的ディーゼル派というわけでもありません。

まとめ

結局のところ、いまのCX-5 25S PROACTIVEという選択はそれほど間違っていなかったというのが結論になります。そういえば、ディーラーの営業さんとの雑談で近々CX-8が少し変更になるとの話を聞きました。ここに掲載されている情報のうち、ガソリンエンジンの追加と、シートベンチレーション機能は追加になるとのことです。楽しみですね。乗り換えないけど。

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