ハンドル操作まで行ってくれるレーンキープ・アシスト・システム(LAS)

今回は、高速走行時の疲労軽減に大きく役立つレーンキープ・アシスト・システム(LAS)について書いてみます。アドバンストキーレスエントリーシステムアクティブ・ドライビング・ディスプレイなどと並んで常時利用したくなるくらいお気に入りの機能の一つです。

レーンキープ・アシスト・システム(LAS)とは

LASは自車が車線から逸脱しそうになることを知らせるとともに、ハンドル操作をアシストして車線逸脱の回避を支援する機能です。60km/h以上で走行中にフォワードセンシングカメラが車線を認識した際に利用できます。

2つのアシストタイミング

LASのアシストタイミングは「早い」「遅い」2つのモードから選べます。実際に体感してみるとまさにこのネーミングのとおりの挙動なのですが、体感してみないとちょっと分かりづらい気がします。某メーカーの「同一車線自動運転」というちょっと大げさでわかりやすいネーミングと比べるととても地味ですね。
  • アシストタイミング「早い」
    できる限り車線の中央をキープしようとするモードです。高速道路などでは、ドライバーは積極的にハンドル操作を行わなくてもハンドルに軽く手を添えているだけで、クルマが勝手に中央をキープしてくれます。
  • アシストタイミング「遅い」
    車線内を走行中はアシストを行わず、車線を逸脱しそうになったタイミングでハンドル操作をアシストしてくれるモードです。普通に運転を楽しみたいけど、ドライバーに何かあったときにはアシストして欲しい、といった時に利用すると良いでしょう。
また、それぞれのモードはアシスト感度を3段階で選べます。アシストが働くとハンドルが自動的に動きますが、この挙動に違和感がある場合、アシスト感度を調整すると良いでしょう。

3つの警告方法

車線から逸脱しそうになった際の警告は、「ビープ音(ピーピーピー)」、「ランブル音(ゴーゴーゴー)」、「ハンドル振動」から選べます。ビープ音とランブル音は実際に音がなるので、同乗者にも聞こえてしまいますが、ハンドル振動はドライバーしか感じられません。音がなると同乗者が不審がるので、個人的にはハンドル振動が好みです。ハンドル振動は、本当に路面からの振動のように感じられ自然です。

ちなみに、家族に言わせると、ランブル音はウシガエルの鳴き声みたい、とのことです。そりゃ不審がるわ。

実際使ってみた感じ

私は通常、LASを「早い」モードにしています。LASが動作している間はハンドルに手を添えておくだけで積極的にハンドル操作を行う必要がありません。感覚的には、レーン中央にレールが通っていて、レールに沿ってクルマが操舵を制御してくれるイメージです。ハンドルの切れが足りないなと思ったときにだけ微調整するだけでカーブを曲がれるので、疲労軽減にとても大きな効果があります。特に、道幅が狭めでカーブが多い高速道路でレーン中央をキープしてくれるのはとても安心感があります。

さいごに

LASにMRCCを組み合わせると、空いている高速道路などではアクセル制御も含めて積極的な操作は不要になります。さらにオートライト、HBC、ALCを使うとライト周りは自動的に制御してくれますし、レインセンサーワイパーを使うとワイパー操作も自動的にやってくれます。ずいぶんいろんなことをクルマがやってくれるようになったものです。

コメント