360°ビューモニターの見え方と実際の距離を比べてみた

アラウンドビューモニター、パノラミックビューモニター、マルチビューカメラシステムなど、各社呼び名は異なりますが、クルマの周囲に設置したカメラの映像を組み合わせて車体を俯瞰したような映像をモニターに映し出すシステム。マツダでは「360°ビューモニター」と呼ばれています。

いらないと思っていた360°ビューモニター

CX-5を購入する際、個人的にはイラネーと思った機能の一つがこの「360°ビューモニター」でした。今まで乗ってきたクルマではそんな機能がなくても擦ったことはないし、車両感覚は運転しながら慣れればいい話だし、モニターを見ながらバックなんかしたら余計危ないし、などと思っていました。とは言え、今までよりサイズの大きいクルマを家族も運転するということで、この機能を付けてみることにしました。

左前のカメラの境目が気になる

我が家の駐車場はハンドルを右に切って出庫するのですが、その時車体の左前方に置いてある消火器に当たりそうなのが気になります。カメラで見ると黄色のラインが消火器ちょっと手前を通るのですが、ちょうどこの部分は前方カメラと側方カメラの境目になっていて、イマイチ映像の繋ぎ目が信用なりません。


そこで、この状態でクルマを降りて写真を撮ってみました。こんな感じ。


こうしてみると、360°ビューモニター上の車体の位置は実際の位置とだいたい近いところにあり、黄色いラインは30cmほど余裕をもたせている感じでしょうか。これならカメラの映像をそのまま信じても大丈夫な感じです。黄色いラインギリギリの距離だと、対象物との間隔が適度に開いているので、傍で見ている人にもぶつかりそうな心配を与えなくてすみそうです。

信用していないわりに意外と便利

360°ビューモニターをあまり信用していなかったのですが、使ってみると意外と便利で、狭いところでの転回や幅寄せなど、カメラで確認しながらギリギリまで安心して寄せることができます。また、壁と駐車位置の角度がずれている場所での駐車は、目の錯覚のせいで位置合わせが難しいのですが、カメラの映像上で位置合わせができるのでミスなくほぼ一発で駐車が決まります。

というわけで、いつの間にか手放せなくなっていました。運転に限らず、便利な機器によって人間が退化してしまう、というのはよく議論のネタになるわけですが、太古の昔から進歩する技術と人間の関係なんてずっと同じようなものだと思うので、細かいことは気にせず使えるものはどんどん使っていけばいいんじゃないかと思う今日このごろです。

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