2022-2023 俺カー・オブ・ザ・イヤー

 今年もカー・オブ・ザ・イヤーの季節がやってきました。日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)では、10ベストカーが出揃いました。10ベストカーといいつつ、今年は同一票数のクルマが生じたため11台です。最終選考会は12月8日で、ついさっきまでその存在をすっかり忘れていました。今、焦って記事を執筆している状況です。ということで、今年もゆるっと開催します。去年の記事はこちら

俺カー・オブ・ザ・イヤーとは

俺が欲しいクルマ、乗りたいクルマを勝手に発表するイベントです。俺は自動車ジャーナリストでもなんでもないただの一般人です。ほとんどのクルマは試乗もしてませんし、実際に触ったわけではありません(機会があれば積極的にお触りしてましたが)。基本的にネット上のレビュー記事や動画の印象が判断材料です。

選考対象は、同年の日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)と同じく、前年の11月1日より当年の10月31日までに日本国内において発表された乗用車とします。

選考委員は俺一人。一応、JCOTYの選考方法に沿って、「俺カー・オブ・ザ・イヤー」が日本メーカー車だった場合、海外メーカー車でもっとも多く得票したクルマに「俺インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」が与えられます。さらに4つの部門賞、「俺デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」、「俺テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」、「俺パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」、「俺K CAR・オブ・ザ・イヤー」が設けられています。

JCOTYでは第一次選考として、ノミネート車から最終選考の対象に値すると判断した10車(いわゆる10ベストカー)を選びますが、OCOTYの選考委員は俺一人ということで、いきなり10ベストカーから最終選考を実施します。

最終選考では、持ち点25点を5車に配点します。そのうち最も高く評価するクルマに対して、必ず10点を与えるものとします。ただし、10点を与えるクルマは1車とします。メーカー様に忖度なんかしないぞぅ!

ノミネート車


10ベストカー

最終選考

第三回 2022-2023 俺カー・オブ・ザ・イヤー


選考理由
世間の流れがHEV車からBEV車に動く中、臆することなく大容量の新型ディーゼルエンジンを投入してみせたマツダ。その上で、燃費とパワーの両立を成し遂げた点を評価した。また、グレードラインナップが幅広く、パワートレインはガソリン、ディーゼル、ディーゼルハイブリッド、プラグインハイブリッドの4つの選択肢、価格帯は290万円台〜620万円台としており、下はCX-5から、上はCX-8やMAZDA 6がカバーする範囲を大きく超えるレンジを1モデルでカバーした商品構成とした点からこの製品に対するマツダの力の入れようを感じ取ることができる。

2022 – 2023 俺カー・オブ・ザ・イヤー得点表
1位:CX-60 e-SKYACTIV D 3.3:マツダ:10点
2位:エクストレイル:日産:9点
3位:サクラ/eKクロス EV:日産/三菱:3点
4位:クラウン:トヨタ:2点
5位:アルト:スズキ:1点

第三回 2022-2023 俺インポート・カー・オブ・ザ・イヤー


選考理由
輸入車唯一のフルハイブリッドをクーペSUVのボディと組み合わせたモデル。ルノーらしい存在感のあるスタイルだが、全幅1820mmと意外とコンパクト(うちの駐車場に入るサイズ)で、燃費が22.8km/Lと良好、パワーシートやシートヒーターなどの装備を備えて420万円台と比較的リーズナブルな点を評価した。他の輸入車と比較して強力な商品力を感じる。

第三回 2022-2023 俺デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー


選考理由
トヨタ伝統のモデルをいろいろな意味で振り切った形でまとめ上げた点を評価した。①CROSSOVERスタイルの投入。②THS IIベースの他に、2.4Lターボデュアルブーストハイブリッドシステムなるよりパワフルなパワートレインを選択肢として用意した点。③今回から初のグローバルモデルとして販売することとした点。
これまでの流れや位置づけを踏襲して無難な商品にすることもできたであろうが、それを選択しなかったトヨタのクラウンに対する気概や危機感、時代に合わせてどんな変化も厭わない姿勢を見たような気がする。

第三回 2022-2023 俺テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー

該当なし

第三回 2022-2023 俺パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー


選考理由
「全車EV&FCV化」などと言っているそばから伝統的なスタイルのタイプRを出すあたり、ある意味支離滅裂さを評価した。そんなホンダが嫌いではない。

第三回 2022-2023 俺K CAR・オブ・ザ・イヤー


選考理由
eKクロスEVと並んでi-MiEV以来久々の軽自動車規格のEVを発売した点を評価した。松たか子を起用したCMやブロッサムピンクと呼ばれる印象的なカラーを用意するなど、商品の特性に合った売り方をしている点も日産のマーケティングの巧みさを感じさせる。

総評

CX-60とエクストレイルのどちらを選ぶかとても迷いました。CX-60はうちの駐車場の制限である全幅1850mmを超えるのでNG。エクストレイルはギリギリOK。ということで、自分が買うとしたらエクストレイルを選択せざるを得ないのですが。ただ、(前のモデルから変わっていないのですが)エクストレイルで唯一気になっているのが、リアシートのセンターアームレストを倒すと、ラゲッジルーム空間とつながってしまう点です。センターアームレストのど真ん中にドリンクホルダーが縦に並んでいる点もイマイチ。とても細かいことなのは理解していますが、使い勝手に対するこだわりが薄そうに見えてしまいます。結婚式にジャージで参加するような、もうちょっとどうにかならんのかい的な印象を受けます。

意外だったのが、アルカナのコスパの高さ。元々、ルノーはそんなに高級路線ではないのですが、E-TECHと呼ばれるフルハイブリッドシステムを投入したモデルでも、安価なマイルドハイブリッドと約30万円しか差がなく、細かな便利装備がいろいろと標準でついてくるので、フルハイブリッドを選択するのが正解なんだろうなと思いました。

他に印象的だったのがヒョンデ(ちょっと前はヒュンダイって言ってましたっけ)のIONIQ 5。スタイルは昭和における未来のクルマっぽくて二、三周遅れている感はありますが、逆にいまどきこんな形のクルマなんて他にないので気持ち的にアガります。実際に街中で見かけて30年前の近未来コンセプトカーだよねってことで家族と意見が一致しました。

スズキのアルトも存在感がありました。安いし、マイルドハイブリッドなんて無くたって燃費もいいし、カラーバリエーションもたくさんあって、街中を一人で移動するならこういうクルマが最強なんだろうと思います。

来年も気が向いたらOCOTYを開催しようと思います。次は第四回ですね。では。

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