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9月, 2019の投稿を表示しています

メルセデス・ベンツCクラスC250セダン試乗記

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先日、カーシェアサービス 「Anyca」でお借りしたC250 の試乗記です。今回、Anycaでクルマを借りる目的は「正しいドイツ車に乗る」こと。選択肢がアウディA3セダンと、このC250の2択だったため、迷わずC250を選びました。王道中の王道ですし。 スペック 正確なスペックは不明ですが、オーナーさんによると 2014年モデルのC250セダン とのことなので恐らく以下ではないかと思います。 C250アバンギャルドセダン エンジン:271型DOHC4気筒ターボチャージャー付 排気量:1,795cc 最高出力:204PS 最大トルク:31.6kg・m 変速機:7速AT 駆動方式:FR オプション:フル装備 エクステリア まず、ドアの開け閉め音だけでいきなりいいクルマ感が伝わってきます。開ける時はガッシリとした金具が外れるかのような感触で、閉める時は剛性感の高い塊がまったく遊びのない隙間にビシッとはめ込まれるかのような感覚。 インテリア 次にインテリア。黒ベースにアルミっぽいパーツで統一されていてこれまたいいもの感で溢れています。とても広いセンタークラスターには贅沢にボタンが横並びになっているあたりも余裕を感じます。正直「なんでこの位置にこのボタンがあるの?」みたいなのもありましたが、そんな細かいことは気にしちゃいけないんでしょう。 センターコンソールにはなぜかナビのON/OFFスイッチがありました。はじめはどういう場面でナビをOFFするのか理解できていなかったのですが、ふとエンジンを切っている状態で押してみたらナビだけONにできました。エンジンと独立でナビだけ利用できるようにするためのボタンだったんですね。ドイツ人は考えることが違う。 各種スイッチ、レバーなど、操作方法が日本車とまるで異なるのも新鮮です。ライト周りは右端のレジスターの下側にあるダイヤルで操作、シフトはハンドル右上のレバーで操作(昔のコラムシフトの左右逆バージョンみたいな感覚か)、ウィンカーはハンドル左上のレバー、クルーズコントロールはハンドル左下のレバー、シートヒーターや調整はドアのスイッチ、とこれでもかというくらいスイッチ類の配置が一般的な日本車とは異なります。とは言え、頻繁に操作するウィンカーだけ気をつけておけばあとはなん

カーシェアサービス「Anyca」でクルマを借りてみた

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先日、旅行先でカーシェアリングプラットフォーム「 Anyca(エニカ) 」でメルセデス・ベンツCクラスの C250セダン を借りて、ほぼ高速道路区間の100km弱を走行してきました。クルマ自体の感想は 別の機会 に譲ることにして、今回はAnycaのサービスについて感じたことをつらつらとメモしてみます。 Anycaとは Anycaは一般のオーナーが所有するクルマを借りることのできるカーシェアリングプラットフォームです。逆にオーナーの立場から見ると、使っていない間にクルマを貸し出すことで維持費のたしにすることができます。この手のシェアリングサービスを利用する目的はいろいろあると思いますが、個人的には、通常のレンタカーでは提供していない(もしくは、提供数の少ない)であろうクルマ/グレードを借りることができるのが最大の魅力です。 以前からこのサービスのことは知っていましたが、人様の愛車をお借りするというのに抵抗感があってどうも利用する気になれませんでした。トラブルになったときに面倒くさそうだな、と。いきなりネガティブな内容で恐縮ですが、正直なところそう思っていました。 サービス内容と機能 クルマの検索、予約リクエスト、オーナーとドライバーのやり取り、クルマの受け渡し、返却など、すべてのフローをスマートフォン上のアプリを介して行います(受け渡しと返却は対面でのやり取りが必要)。全体的にサービスはわかりやすい構成になっていて、特に気をつかう受け渡し時のドライバー確認や傷確認のための機能があるので、初めてでもほとんど迷うことはありませんでした。また、使い方に関する説明を事前に参照できるので、心の準備もできました。オーナーさんとのやり取りや、待ち合わせはチャットや通話機能が利用できるので便利です(結局チャットだけで事足りましたが)。機能の作り込みからサポート情報の提供まで含め秀逸なインターフェイスだと思います。 クルマの検索は、場所、メーカー、ボディタイプの3種類から探すことができ、各車非常に細かい情報が掲載されています。レビューは特に参考になりました。 保険 保険は、「事故相手への対人賠償:無制限」「自分自身の障害補償:3000万円」といったあたりは一般的なレンタカーと同レベルの内容です。一方、「車両保険復旧費用:300万円」と固定額なの

CX-5にはキックダウンスイッチがついていた

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今回はキックダウンスイッチの話です。 先日参加したマツダ・ドライビング・アカデミー で他の参加者に教えていただいたのですが、マツダ車にはアクセルペダルを踏み込んだところにキックダウンスイッチなるものがついているのだそうです。たしかに、我が家のCX-5でも以前からカチッという感触があったのには気付いていたのですが、まさかスイッチとは思ってもいませんでした。てっきり、ペダルの立て付けが悪いんだろうと思ってて、次の点検でディーラーに見てもらおうとさえ考えていました。調べてみたら、 2012年の時点で初代CX-5に全車標準装備されたという記事 がありました。現行モデルの 取扱説明書 にはそれらしいことは何も書いていないんですけどね。 早速、高速道路の追い越しで試してみたのですが、これは素晴らしい機能です。これまで加速が足りない時は、パドルシフトを使って手でギアを落としていたりしたのですが、キックダウンスイッチであれば、追加の操作なしに自然な動作でキックダウンのタイミングを制御できるので、運転にメリハリが出ます。以前乗っていたレガシイさんと比べてCX-5のアクセルペダルはストロークが短めで比較的簡単にべた踏みができます。この点もキックダウンスイッチを使いやすくしている要因なのではないかと思います。 似たような機能は、BMWやレクサスの一部車種にも搭載されているみたいですが、マツダはもう少しこういう機能をアピールした方がいいんじゃないですかね?というか、別にアピールしなくてもいいんで取扱説明書ぐらいには記載しましょうよ。 こういう情報が得られるのもこの手のイベントに参加して良かった点でした。

マツダ・ドライビング・アカデミーに参加してきました

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9月6日、富士スピードウェイで開催された マツダ・ドライビング・アカデミー に参加してきました。これまで体験したことのないコンテンツが盛りだくさんで、とにかく楽しかったです。今回参加したベーシッククラスのカリキュラムは次の通りです。 開講式&座学 安全運転の心構え 実技について 人馬一体講座 ドライビングポジション講座 ブレーキング体験 昼食 パイロンスラローム走行&横滑り防止装置体験 インストラクター助手席体験 人馬一体試乗会 サーキット体験走行 記念撮影&修了式 開講式&座学 安全運転の心構え はじめは、「(自称)世界一マツダを愛している」 寺田陽次郎さん による「安全運転の心構え」のお話から。マツダ車で事故を起こしてほしくない、という想いのもとインストラクターを努めているこのドライビングアカデミー。事故を起こさないために必要なのは次の点。 緊急事態の早期発見 緊急時にもコントロール可能な正しいドライビングポジション クルマの性能限界を知ること クルマが限界を超えたときの挙動を知ること カリキュラムでもこれを網羅するようになっている、とのこと。 また、ご自身のル・マン24時間レースでの経験も踏まえ、速くて安全かつ燃費の良い走行はレースでも通常の運転でも基本は同じ。安全や燃費だけではなく、速くメリハリのある運転が重要とのこと。カッコいいマツダ車をスマートに乗りこなしてもらうのも目的の一つだそうです。 人馬一体講座 続いて、マツダの方から「人馬一体講座」と題して、午後から行われる人馬一体試乗会の事前説明とマツダのクルマづくりに対する想い、人馬一体を実現するためのクルマ作りで大切にしていること、ドライバーに求められる運転技術などのお話がありました。 一例として、すべてのマツダ車は、進行方向に対してドライバーが正対できるような運転席のペダルレイアウトを採用しており、疲れにくく、踏み間違いを起こしにくい効果があるという話がありました。この話はさまざまな記事で紹介されているわりと有名な話かと思いますが、実際、デミオやロードスターのようなサイズの小さいクルマから、CX-5やCX-8などの比較的大きなクルマまでペダルレイアウトの写真を並べてみてもほとんど違い

答えは必ずある 逆境をはね返したマツダの発想力

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「 マツダ 心を燃やす逆転の経営 」を読んだ後、Amazonさんからマツダのミスター・エンジンこと人見光夫氏の「 答えは必ずある 逆境をはね返したマツダの発想力 」という書籍をお勧めされたので読んでみました。今回はその内容をメモします。 SKYACTIVの開発をはじめた当時、先の記事のマツダ金井氏が研究開発部隊のおエライさんだったとすれば、人見氏はエンジン周りの先行開発を指揮する現場のマネージャー兼技術責任者という立場だった人物です。SKYACTIVの開発では、 電気自動車やハイブリッド車ではなく内燃機関の効率化を突き詰める 世界の主流である加給ダウンサイジングを採用せず、高圧縮比の自然吸気ガソリンエンジンの開発に徹する という他の自動車メーカーとは全く異なる道を突き進んで成功を収めたのは有名な話ですが、この中で核となったエンジン開発の陣頭指揮をとっていた人物が当時を振り返り、リソースの少ないマツダでどうやってこのような成果が出せたのか、得られた学び、技術者のあるべき姿などを語る内容です。 「 サラリーマンが目立つようなことをすると、ろくなことがない 」というネガティブな一言から始まるビジネス書は他に見たことがありませんが、自分自身の弱点や、不満、無力感、屈折した気持ちなどを素直に語る口調には好感と信頼感さえ覚えます。一方で、技術に対しては周囲の意見や世間の動向に流されることなく、事実を冷静に分析し、そこから導き出された結論に向けて信念を持って徹底的に突き進む側面もあり、この対照的な姿が非常に魅力的です。 書籍は2015年発売ですが、この時点で2019年末に発売されるであろうSKYACTIV-Xエンジンとその先の開発の道筋がはっきり見えているのが読み取れるのが興味深いです。 また、 金井氏の書籍 とこの書籍にも何度か登場する 藤原氏(マツダ副社長) の強烈な個性と存在感も伺い知れます。マツダは人を立てる戦略、現場の人間に語らせる戦略がうまいですね。こういう魅力的な人物というのはきっとどこの企業にも一定数いるんでしょうけど、他の企業だとせいぜい社長がニューモデル発表会のプレゼンでちょっと出てくるのがいいところで、これだけいろいろな顔が見える自動車メーカーというのは珍しいのではないかと思います。こういうのが顧客のロイヤリティを上げる一助

マツダ・ドライビング・アカデミー関連の書類が届きました

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先日申し込んだマツダ・ドライビング・アカデミー開催(9/6(金)) の1週間前ということで、参加受付確認書、当日持参するもの、注意事項、スケジュールなどいくつかの書類が郵送されてきました。いよいよ、迫ってきました。 当日のスケジュールは朝8:30の受付開始から17時過ぎの修了式までスケジュールがびっしり。こんなに詰まっているとは思っていませんでした。しかも、受付開始が朝8:30って早っ!同封されていた書類には「積載車駐車可能なホテル」の一覧も含まれており、前泊した方がいいんだろうな感が漂っています。私は前日夜に予定があるので、前泊するかちと迷っています。早起きして自宅から突撃でもいいのですが、渋滞が心配です。 いや、そもそも積載車なんかで行くつもりはなく、普通に自分の車で走っていくしかないのですが大丈夫なんだろうか。とりあえず細かいことは気にせずに、ゼッケン貼付け用のテープを購入して、洗車をしておきました。あまりにクルマが汚いとさすがに意識の低さを問われそうなので。 注意事項では 「フロアーマットを含め車内やトランクにある荷物は予め出しておいて下さい」 とのこと、ティッシュ箱とか飲みかけのペットボトルなんか入れておくなってことですね。降ろすのが面倒なので、ぜんぜん普通に載せていくつもりでした。意識が低くてごめんなさい。 初参加でいろいろ不安もありますが、楽しんでこようと思います。帰りに温泉でも入ってこようかな。