最高の顧客が集まるブランド戦略

先日、「最高の顧客が集まるブランド戦略」という書籍を読んだのでメモします。


内容は、ボルボ・カー・ジャパンの社長である木村氏が語る社長就任以来4年間のボルボの業績回復・ブランド力向上についての話がまとめられたもの。個人的にはボルボが数年前にそんなに業績が悪かったなんて知りもしなかったのですが、つい最近、2年連続のカーオブザイヤー獲得したあたりで、ようやく勢いを感じることになったのでした。その背後にデータに基づく販売戦略の構築とブランド力向上施策、ディーラーまで含めた組織全体の改革、中古車市場の制御、リースプランの整備、マーケティング施策の見直しなどなど、やるべきことをキッチリやって成果を出したすごい人物がいたんですよ、という話。

つい最近読んだマツダ金井氏は開発畑の出身なのに対して、ボルボ木村氏はもともとトヨタでヤリスの企画を経て、レクサスで人材育成、CS向上を担当し、その後「経営者」になるべく、ユニクロ、日産と渡り歩いて現職にたどり着いた人物です。二人の立場は異なるので職掌や視点が異なるのは当然のことですが、信じるやり方を貫きひたすら突き進むという意味では共通点を感じます。

一見するとマツダ金井氏の話の方が泥臭くて物語としては面白いのですが、木村氏は社長という立場でクルマ販売に関わる要素をより広範囲にコントロールしており、クルマを扱うのにいかに幅広い経験と見識が要求されるかがわかります。プレッシャーも大きいでしょうが非常にやりがいのある職業ではないでしょうか。

書籍はこの手のビジネス本としてはサラッと読みやすい内容です。興味があればぜひ





コメント