ボルボの購入を検討してみる2019夏

前回の記事はどちらかというとボルボの商品性よりも売り方の話が中心でしたが、今回は商品性メインの話ということで、Webサイト上で公開されている情報をもとに仮想的に購入を検討してみたいと思います。

2018 Volvo V60 Inscription PRO D4 Automatic 2.0

要求仕様

以前からいつかはボルボを所有してみたいと考えていたのですが、うちの場合、以下の2点がどうしても譲れない要求仕様となります。
  • 全幅1850mm以内
    • 駐車場の制約
  • AWD(4WD)装備
    • 雪山での走行
これを満たすモデルおよびグレードを絞り込んでみます。

全幅1850mm以内かつAWDという制約

自宅の機械式駐車場の全幅制限は1850mmです。このサイズに収まりかつAWDを備えたモデルは極めて限られており、選択肢は以下しかありません(セダンを除く)。
  • V40 Cross Country T5 AWD:¥4,290,000〜¥4,690,000
  • V60 T6 Twin Engine AWD¥6,590,000〜¥8,290,000
V40 Cross Countryは2012年に発売を開始したV40をベースにしたモデルで、さすがにそろそろ装備的にもデザイン的にも古くなってきた感があります。さらに、2019年で現行モデルの生産終了が決定とのことで、次期モデルの登場を待つのが妥当でしょう。

残るV60は、個人的にはボルボ全モデルの中でダントツにカッコいいと思っているのですが、AWDはTwin Engineという後輪に装備したモーター駆動により実現されたPHEVとなります。PHEV自体は別に悪くはないのですが、これしか選択肢がないのがちょっと残念です。

ちなみに、SUVであるXC系はいずれも全幅が制約を超えてしまいNG。一方、Cross CountryモデルにもAWD装備車はあるのですが、なぜか同じV系のモデルと比較して全幅が45mm大きくNG。なんでそこだけサイズを大きくしちゃうかな。

AWD装備車の価格

欧州車の特徴である「AWDが上位グレード向け装備である」という考え方はボルボも同じです。日本車はAWDを生活の足と考えているふしがあり、最低グレードであっても30万円も足せばAWDが手に入ります。ところがボルボの場合、例えば主力車種であるV60で見てみると、
  • V60 T5 Momentum(最下位グレード):車両本体価格¥4,990,000
  • V60 T6 Twin Engine AWD Momentum(AWD装備の最下位グレード):車両本体価格¥6,590,000
といった感じで、AWDを装備するだけで150万円近くアップしてしまいます。Twin EngineというPHEV分でしょうね。V60 Cross Countryだと電子制御AWDが用意されていて車両本体価格で500万円台で選択可能なのですが、前述の通りCross Countryモデルは全幅が制約を超えてしまいます。ぐぬぬ。。。

脱ディーゼルの姿勢

ボルボは日本で今後発売するモデルにはディーゼルエンジンを投入しない方針と発表しています。ディーゼルエンジンは、車両価格が比較的安価で燃費負担が少なく、環境面でも良好な今の時代貴重な内燃機関だと思うのですが、4年間で顧客平均購入単価を平均200万円もアップさせたボルボの戦略にはマッチしないのでしょうね。売り手の事情ですので、致し方ないとは思いますが、これまた選択肢を狭めています。

家族がもつ外車に対するイメージ

これはボルボの問題ではありませんが、うちの家族は外車に対して以下のイメージを持っているようです。
  • 割高
  • 故障しやすい
  • 交換部品を手に入れるのに時間がかかる
今どきこのイメージがどの程度正しいのかはわかりませんが、軽く話してみた感じちょっとやそっとではこのイメージは揺らがないようで、説得は困難を極めるでしょう。割高なのは事実かと思いますが。


とまあ、木村さんの面白い話のあとは卑近な話になってしまい悲しい感じではありますが、実際問題なかなか現実味がないのが正直なところです。新しいV40 Cross Countryが発表されたらまた考えてみます。

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