Cセグメントハッチバック対決 〜4輪駆動・ガソリンエンジン編〜

前回に続き、Cセグメントハッチバックのベンチマーク表を作成して比較してみようと思います。今回は4輪駆動のガソリンモデル対決です。

2017 Volvo V40 Cross Country 2.0 Front

比較対象車種

Cセグメントハッチバックの世界で4輪駆動をもつ車種というのは、2輪駆動と比べるとそれほど多くありません。
  • ホルクワーゲン/ゴルフ
  • ボルボ/V40
  • アウディ/A3 Sportback
  • MINI/CLUBMAN
  • トヨタ/カローラスポーツ
  • スバル/インプレッサスポーツ
  • マツダ/マツダ3ファストバック

比較項目

比較項目は前回の2輪駆動対決と同じです。

結果

結果はこちら。結果の見方は表内左下のセルをご確認ください。

前回の2輪駆動ガソリンモデル対決と同様、今回比較項目とした安全装備、快適装備をすべて備えているのはマツダ3のみ。かつ、価格は最も安い結果となりました。

比較してみて感じたのは、ヨーロッパ車は総じて4輪駆動が選択可能なのはエンジンも強力な上位グレードのみという点。対して、日本車はいずれも最も低いグレードで4輪駆動を用意しているのが特徴的です。

なんとなくですが、4輪駆動に対するヨーロッパ車と日本車の考え方の違いに原因があるのではないかと感じました。ヨーロッパのメーカーにとっての4輪駆動は「贅沢装備」、対して日本のメーカーは生活に必要な「道具」と考えているのではないでしょうか?ヨーロッパ車は、4輪駆動はより高額なグレード、もしくはSUVで提供し、Cセグメントハッチバックは2輪駆動に特化するという棲み分けを行っているように思います。今回の表に載らなかったプジョーやメルセデス・ベンツなどはいずれもこの棲み分けをはっきりさせているメーカーと言えるかもしれません。

ちなみに、ゴルフの場合、580万円超というアウディもビックリのRグレードしか選択肢がありませんが、4輪駆動を選択しようと思ったら普通は「ゴルフオールトラック」というステーションワゴンタイプのよりリーズナブルなグレードを選択することになることになるかと思います(今回はCセグメントハッチバックに限ったので選択肢に入りませんでしたが)。

ちなみにヨーロッパ車の場合、車両が高額になった以上にエンジンパワーも上がっているので、出力単価、トルク単価的には意外とお買い得だったりします。絶対的に高額なことには変わりありませんが。

次回に続く

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